計算の仕組み
求人票そろばんが、貼り付けられた求人票をどう読み取り、どんな計算をしているかを説明します。結果を確かめられるように、計算式と例を公開しています。
1. 求人票を項目に分ける
貼り付けられた文章から、「月給」「固定残業代」「年間休日」といった書き方を決まった規則で探し、金額・時間・日数を取り出します。 分解にAIは使っていません。同じ文章なら、いつも同じ結果になります。
書かれていない項目は「記載なし」と表示し、推測では埋めません。書き方が特殊な場合は読み取れないことがあるので、結果は元の求人票と見比べてください。
2. 時給に直す
月給は、働く時間が違うと比べられません。そこで、1時間あたりの金額に直します。
- 1年の勤務日数 = 365日 − 年間休日
- 1か月の所定労働時間 = 1年の勤務日数 × 1日の所定時間 ÷ 12
- 残業がない月の時給 = 月給 ÷ 1か月の所定労働時間
- 固定残業の時間まで働いた月の時給 = 月給 ÷(1か月の所定労働時間 + 固定残業の時間)
計算の例
説明用の架空の求人票です。実在の会社・求人ではありません。
| 条件 | 月給280,000円(固定残業代50,000円・30時間分を含む)、年間休日120日、1日8時間 |
|---|---|
| 1年の勤務日数 | 365 − 120 = 245日 |
| 残業がない月の時給 | 1,714円 |
| 固定残業の時間まで働いた月の時給 | 1,448円 |
| 残業代を除いた月給 | 230,000円 |
3. 全国の統計と比べる
計算した金額や日数が、全国で働く人の中でどのあたりかを、次の公的統計で示します。
- 月給:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2025年)。残業代を含まない所定内給与の分布です。 求人票に固定残業代が含まれているときは、それを引いた額で比べます。
- 年間休日:厚生労働省「就労条件総合調査」(2025年)。その休日数の会社で働く人の割合です。
統計は「20〜22万円」「110〜119日」のような帯で公表されています。帯の中のどこかは統計から分からないので、位置は「◯%〜◯%」のように幅で示し、1つの数字に決めつけません。
4. 判断しないこと
- 会社や求人の良し悪しは判断しません。書かれている事実と計算の結果だけを示します。
- 転職や退職を勧めません。今の職場に留まることも、同じように有効な選択肢です。
- 職場の雰囲気や仕事の内容など、求人票の数字に出ないことは分かりません。
5. 記事の作り方と更新
解説記事のうち「データで見る」の記事は、統計のデータから計算した数字をそのまま使っています。 新しい年の統計が公表されたら、データを差し替えて記事の数字も更新します。誤りを見つけた場合は修正し、お問い合わせからのご指摘も受け付けています。