固定残業70時間は長い?1日あたり・退勤時刻・時給を計算
固定残業70時間分は、月20日勤務なら1日あたり約3時間30分、定時18時なら21:30ごろまでの計算です。働く人の平均的な残業(月11時間)と比べた位置や、同じ月給での時給の違いを計算します。
求人票を貼り付けると、月給から固定残業代と基本給を切り分けて、時給まで計算します。
求人票を分解する固定残業70時間を毎日に直すと
| 1日あたり(月20日勤務) | 約3時間30分 |
|---|---|
| 定時18時なら | 21:30ごろまで |
| 1年に直すと | 840時間 |
これは「固定残業の時間まで毎月働いた場合」の計算です。固定残業代が含まれていても、実際にその時間だけ残業があるとは限りません。 実際の平均残業時間は、求人票からは分からないことが多い項目です。
法律の上限との関係
36協定による時間外労働の上限は、原則として月45時間・年360時間です。月70時間は原則の上限を超える時間数で、特別条項付きの協定がある場合に限って認められる例外の範囲にあたります(特別条項でも、月45時間を超えられるのは年6か月までです)。
働く人の平均的な残業と比べると
統計で見ると、働く人の残業(超過実労働時間)は平均で月11時間です (145職種を、働く人の数で重み付けした平均)。
職種ごとの平均で、月70時間に届く職種は145職種中ありませんでした。平均残業が多い職種は次のとおりです。
| 平均残業が多い職種 | 月の平均 |
|---|---|
| 営業用大型貨物自動車運転者 | 33時間 |
| 船内・沿岸荷役従事者 | 31時間 |
| バス運転者 | 30時間 |
| 営業用貨物自動車運転者(大型車を除く) | 26時間 |
| タクシー運転者 | 23時間 |
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(政府統計の総合窓口 e-Stat)を加工して作成(2025年・職種別の平均。個々の会社の残業時間ではありません)。
同じ月給なら、時給はどう変わる
月給250,000円(固定残業70時間分を含む)・1日8時間・年間休日120日で計算すると、 残業が0時間の月は時給1,531円、固定残業の70時間まで働いた月は1,071円です。
固定残業代は、実際の残業時間に関わらず同じ額が支払われます。残業が少ない月ほど時間あたりは高くなり、70時間に近づくほど下がる仕組みです。70時間を超えた分は、別に支払われる必要があります。
このサイトの求人票の分解と同じ計算方法です。
求人票で一緒に確かめたいこと
厚生労働省の指針により、求人票に固定残業代を記載する場合は、次の3点を明示することが求められています。
- 固定残業代を除いた基本給の額
- 固定残業代の額と、何時間分か
- 固定残業時間を超えた分は別途支給すること
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